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相場が上がれば

相場の上げ下げに一喜一憂するのは、コモディティを売買する人間だけじゃなくて、そのコモディティを“つくる”人々にも大きな影響がありますよというハナシ。 2018年、チリ国内の銅鉱山に関わる32の労働組合が労使交渉のテーブルにつくそうです。 32の事業所が生み出す産出量は、チリ国内全体の4分の3、全世界の5分の1に相当するとのこと。 今回の労使交渉が決裂に至った場合、生産量の4割減に至る可能性があることも示唆しています。 中国での需要が陰りを見せる一方で、LME相場は$7,000を目指しているかのように見えますが、労使交渉の如何では、我々の想定する以上の変動を示す可能性はありとのことです。 参考: "Copper bears beware as strike risks rise in top producer Chile"

2018年の相場は中国に訊け

拙い英語力でメディア情報を翻訳してみました。 ◆ ゴールドマン・サックス 銅に強気。アルミに弱気。 [今後の銅相場予想]  - 3ヶ月 $6,750  - 6ヶ月 $6,900  - 12ヶ月 $7,050 [今後のアルミ相場予想]  - 12ヶ月間通して$2,000維持 ◆ モルガン・スタンレー ニッケルとアルミに注視。  銅価は調整局面に突入し、若干の下げ。 亜鉛需要年末には一服か。 ◆ ブルームバーグ・インテリジェンス 再生亜鉛市場は一服。 中国供給筋の思惑としては、鉄鋼、石炭、アルミの価格を高く維持する模様。 銅相場は調整局面を迎え、’19にマイナス局面を迎えるか。 ◆  ロイヤルバンク・オブカナダ ’18 第1クオーターは、中国が冬季を迎える中で相場が不安定に。 ’21 までの期間は、供給減と需要増に 支えられ、相場上がる。 亜鉛価格は、今後3から4年は高い水準を維持。 一方で、アルミは、現在の相場が最も安定していると捉える。 ニッケルは、最も興味深い品目。EV関連の需要増を鑑み。在庫の増加は向かい風。  ◆ シティグループ 目先の銅価に懸念あり。 参考: "Want to Make Money in Industrial Metals Next Year? Ask China How"

踊り場からの脱却

これまで、いろんな思惑、いろんな憶測、いろんな経験則で「中国への雑品輸出が止まる」というハナシが、そこかしこで語られてきました。 「来年中は大丈夫みたいだよ。」 「いや、そんなことはなくて、実際に停止するのは、もっと近い将来である。みなさん、覚悟しておいた方がいいですよ。」 「中国という国は、人治主義ゆえ、いつなんどき規制がかけられるのか、まったくわからない。わかっているのは、いずれ輸出できなくなるということ。」 結論、 誰も今後の先行きが見えていない ということですね。そして、“ハナシ”のほとんどが、どこからともなく湧いてきた二次情報であるということを忘れてはなりません。実際に、習近平(シージンピン)と膝を突き合わせて、今後のスクラップの扱われ方についてハナシをしたことのある人間が、この日本にどれだけ存在するのでしょうか。 私は先日、中国のとある地方を訪れました。そこで、衝撃を受けたのは、官公庁や工場で暖房が使えないという事実。(厳密には、石炭を熱源にした暖房設備が対象で、いわゆるエアコンを使った暖房は可能。) 聞いた話によると、「(政府が)御触れを出したから、みんな大人しく従えよなー」的な生半可な施策ではなく、単純に「お前ら、今日から暖房設備使っちゃ ダメ 。工場の裏手にある石炭ボイラー、もう使えないように壊しておいたからな」的な手法で粛々と禁止措置がとられた模様です。 参考: 『1000万人が凍える中国「暖房変換政策」の失態』

業界の重鎮が「銅はイイぞ」と申しております パート2

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前回同様、 業界の重鎮に関するネタ がつづきます。 Robert Friedland 氏が危惧している点は、「 いーぶい、イーブイ、などと盛り上がっても、結局のところ、カッパーはたやすく手に入らない (需要が高まっても、それに追いつくだけの供給力がない)」ということ。 鉱山会社は、良質の銅鉱脈を探し当てられないだけでなく、2011年からつづく下げトレンド('11から'16までの5年間に銅相場は、50%下がった)による新陳代謝の悪化がつづき、死に体の様相を呈している。ブルームバーグの予想では、2022年までの4年間、こういった需給バランスの崩れによる、銅価の高騰は不可避であるとのこと。  - 参考:  Investors Need to “Wake up and Realize That We’re Out of Copper”…

業界の重鎮が「銅はイイぞ」と申しております

だいぶ冷え込んできました。ここにきて、銅相場がアツくなってきました。様々な思惑が交錯し、噂が噂を呼び、情報も錯綜している印象を受けます。 国内では、中国のスクラップ輸入事情、それに付随する第三国での加工の可否、日本国内でのスクラップ価格の大幅な改定など、特定の情報に対しての需要の大きさが顕著です。個人的には、堅い一次情報の少なさ、ふわふわとした二次情報の多さに懸念を抱いています。 そんななか、業界の重鎮として一目を置かれている Robert Friedland 氏( Ivanhoe Mines Ltd. 創業者 兼 会長)が、「銅は、産業の要である。今後、EV自動車が産業構造を大きく変えることは間違いない」といったことを申しています。 記事の中では、「現行の市販車には、18-49ポンドの銅が使われているが、PHV車においては132ポンド、EV車においては183ポンドのそれが必要となる」といった言及をしている。また、それだけでなく、インフラ面でも電気自動車を運用するシステムには銅が必要とされていることも強調している。  - 参考:  How to Profit From “The Most Significant Transformation of Our Time” これまで、散々言われ続けてきたことですが、業界の重鎮がポジショントークとして、「俺はあのとき、こういうことを発信し続けたじゃないか」といった風情で物を語るときには、なにかあるのではないかと勘ぐってしまいます。

とても嫌な予感

なにか、とてつもない変化が起こるような気がします。商売人にとって、変化の波の大きさは、商機の幅の大きさに直結するように思います。まあ、何事もタイミングがすべて。精進して参ります。

ここ数日間の違和感

得体の知れない感覚 LME Copperの相場とニラメッコしています。 ここ数日の動きは、本当になんだったのでしょうか。他の非鉄金属も同じように、絶妙かつ意味ありげな並走に努めております。得体の知れない“なにか”が、ゴソゴソと地中を蠢いているような感覚、これはなにを意味するのでしょうか。 New York Timesの 意見記事 (11/30付ウェブ版)に、"Impeachment"、つまるところの「大統領に対する弾劾」の是非が言及されている。これまで、ある程度楽観視されてきた北朝鮮との関係性に、ここにきて劇的な変化(大方、悪い方向にであろう)がもたらされる可能性は、大いにあり得る。 こうあるべきという幻想 昨今、日本全国のお茶の間を楽しませている角界ネタにしても、大衆は、相撲とはこうあるべき、横綱とはこうあるべき、モンゴル人(外国人)はこうあるべきといった「べき論」に終始執着し、ことの本質から目を背けているような気がする。 この問題っていうのは、そもそも日本国民を巻き込んで、論争を起こすほどの意義・意味はないと思う。もっと言ってしまえば、八百長相撲が「善か悪か」と問うことに“愚”があり、自分たちは神聖なルールに則り、公正な勝負をしてきたんだと嘯くことに“驕り”が見え隠れする。そして、それを「お前らも、俺らと同じようにやれよ(俺らが絶対に正しい)」と押し付けることで優位性を引き出そうとする、“山猿文化”がそこに横たわる。それは、お互いの足を引っ張り合うだけで解決にはならないし、どちらか片方が「参った」というまで消耗戦がつづく。 今回の騒動にしても、頑なに「己の相撲道」に心酔する貴乃花の“驕り”をここまで囃し立ててきたのは、相撲協会であり大衆である。外国人パワーを必要とし、横綱に昇進させたのも、相撲協会であり大衆である。個人的には、文化論を語る上で「〜は、こうあるべき」という理想が一人歩きして硬直した段階で、その文化は偏屈でつまらないものに成り下がってしまう可能性が大いにあると思う。色んな人の思惑、思いに押しつぶされてしまうからだ。 もし、本当に" The Winner Takes It All. "的なガチンコ勝負を良しとするのであれば、今この瞬間、勝ち続けている横綱の意見が最優先