7/31/2020

"湿式"貴金属精錬事業者の株価やばいね

中国政府が、一般投資家のゴールド"投機"を制限するような動きがあるようですね。下記は、パラジウムの現物チャートですが、明らかに右側(最近)になればなるほど、ボラティリティが顕著になっている。5年のトレンドの中でも、最近になって「ガチャガチャ動く」ようになったということです。

実需と大幅な乖離の元で取引されると言うことは、当然のことなんですが、今後近い将来、「また、1万円を目指すようなこと」があってもおかしくないし、同様に「これまで通り、ゴールドより安くなる」ということも十分にあり得るということだと思います。筆者としては、かつて『血なまぐさい様相を呈してまいりましたが、"カネ"より"ゲンブツ"を抱えていきたいですね(2020/03/17)』というポストの中で、プーチンがどうのこうのとか、仮想通貨がどうのこうとか、ワケのわからないことについて言及しました。手前味噌で恐縮ですが、結構に核心に迫ることができていたと思います。

ここのところ、いわゆる"湿式"の貴金属精錬事業者の株価に注目しています。もの凄いアゲです。(相当、儲けさせていただきました!)翻って、乾式の金属精錬事業者のそれは、ややサゲのような状態です。(相当、やられました!)ここで、それぞれの銘柄の値動きを比較するようなことはしませんが、「そういうもん」なんでしょうか。株の世界は、本当に恐ろしいですね。

株価といえば、いわゆる"リサイクラー"の株価低迷が顕著になってきました。良くも悪くも、社会の公器として、リサイクルを商売として継続することの意義、大義。色んなことを考えさせられますね。常に株価を気にして、政府からの要請に応え、規制にがんじがらめになる。確かに、右肩上がりの時代においては、主導権を握って、商圏を握って、確かな利益を握れるのでしょう。ただし、現在のような金属・樹脂原料需要が低迷している中で、果たしてこれまで通りの安定経営ができるのか。

中小零細"屑屋"であれば、政府のジャブジャブぬるま湯投入作戦にどっぷり浸かって、カネを借りまくって、どうやって使うのかわからないような機械を買ってみるのも、乙なやり方なんでしょうが、大企業はそのようにいきません。常に投資家からの目線がある。大変でしょうね。

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7/29/2020

未曾有のパラジウムシフトについて思うこと

貴金属相場が、またもや沸騰して参りました。この相場は、もはや「工業用の実需」ではなく、「カネを持て余した人間の恐怖心の権化」でしかないと思います。金に関して言えば、金本位制復古の伏線なのかと思わせる言質も出て参りました。まあ、よく言われたことですが、「素人が大挙して市場に参加し始めたら、玄人はしれっと退場する」というハナシです。"見えざる手"の介入は、あるのでしょうか。そして、どのようなタイミングで、「待て」と言うのか。筆者としては、その日は突然やってくるのではないか、そのように考えています。

筆者のパラジウムに対する愛は、こちらのリンクからどうぞ。

https://www.michiru-resources.com/search?q=パラジウム

7月29日現在、銅の山元であるJX金属発表の建値は、トン当たり73万円となりました。7月の月中平均は、72万円ほどでしょうか。4月のそれと比較すると、おおよそ14万円ほど高いです。グラフにしてみれば、一目瞭然だと思いますが、この"沸騰"は、かつての銅相場の上げ下げ範疇でみると、いわゆる"想定内"です。騰落でみれば、この"14万円"というのが、とてつもない「異常さを孕んでいる」という表現に当てはまらないことが、明確にわかります。

じゃあ、なにが異常なのかということについて、スクラップ屋目線で考えてみたいと思います。

  • モノ(スクラップ)が売れない
  • スクラップ相場(料率)が安い
  • 競合がなかなか潰れない

だいたい、こんなところじゃないでしょうか。かつてのリーマンショック時は、たしかに相場の暴落あれど、多少の無理をしてでも買い続け、売り続けることができた。もっと言ってしまえば、流動性が担保されているから、安い在庫をつくることができた。メーカー需要が存在するからこそ、販売条件の悪化は、ある程度の良識の範囲であったと聞いています。そして、業界全体に潤いが満たされているから、カネの流れがあるところに、暗い話は出なかった。放漫経営をしていれば、必然と淘汰されるなり、業態を変えざるを得なかった。それが、前回の"経済危機"であったと思います。

大波というか、大きな地殻変動そのもの

しかしながら、今般の"経済パラダイムシフト"は、いわゆる未曾有の出来事であり、ひとつの中規模証券会社をスケープゴートとして抹殺すれば、完結するような柔(やわ)なハナシではありません。政府がカネをじゃぶじゃぶに満たすことが、"恐慌"のときの唯一の打開策であるという史実をもとに、多くのそれが天から降り注がれました。だから、潰れないんですよね。(いやあ、筆者も今般の"恵みの雨"で生き延びることができました!)

おそらく、製販・原料、どの業界においても、ある程度同様の意識が浸透してしまったと思うのですが、現況は、本当にやばい状況ですよね。その意識っていうのは、「コ○ナだから売れない」、「…だから、しょうがない」、「他の業者も、きっと同じ状況だから…」といった"温(ぬく)とさ"です。世界的にも、同様の"厭世観"に苛まれている企業がほとんどだと思います。確かに、「しょうがない」のかもしれませんが、いつかは、「もう、やってらんない」と諦めざるを得ない状況がやってきます。金銭的な事情かも知れませんし、精神的なものかもしれません。

経営者は、「つらい時を乗り越えれば、きっと将来強くなれる」と信じてやまないものです。ただ、今般の"パラダイムシフト"は、「耐えれば乗り越えられる」のかというと、それは違うと思います。今までの当たり前が、映画のセットのごとく、薄っぺらい"張りぼて"であることが露呈され、もう、それは再利用できないことがわかりました。どの業界にも通用するハナシだと思いますが、"温(ぬる)さ"に甘んじて、「ま、なんとかなるさ」と後ろ向きになった時点で、終わりなのかもしれません。要は、過去の遺物となる。本当に、既存の枠を壊すこと、「当たり前を当たり前だと思わない」ということは難しいです。ただ、やってみる価値はある。やらないで後悔するよりも、やって後悔したい。そのように、綺麗事を並べて、今回の投稿とさせていただきます。

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7/26/2020

どこの誰だったら、長く安心して商売ができるのか

前回のポスト『住友パワーとリージョナリズム』から、しばらくでございます。銅相場は、迷走に迷走を続け、よくわからない証券会社の思惑筋の方々が、とんちのような解説をしています。筆者としましては、そろそろ一休みが必要でないか、そのように思います。銅相場をみている、すべての方々が、「この相場は、実需とのリンクなし」と理解しているわけです。業界の重鎮が、何度も何度も「高すぎる」と言っても、相場は上がり続けた。未だに、しぶとく踏ん張っている。これは、由々しき事態であると考えています。

銅の相場ってなにさ

混迷を極めた政局も、今般の四連休に合わせて、慎重にコマを進めているようです。週明けの株価、先物にどのような動きになるのか。為替に関しても、若干円高に進行している気配がありますね。中国系のヤードの社長さんなんかは、「中国の相場が上がっているのに、日本のスクラップの値段は、なかなか上がらないね」と言います。国際的なコモディティ市場には、相場に寄与するファクターがいくつかあります。緻密な事業計画を策定するのであれば、このあたりの"値決めのされ方"に関する知識は、絶対的に必要となると思います。

例えば、なぜ、日本の電気銅建値と上海の"それ"がマッチしない(「上海相場の値段を円転したときに、なんでこんなに値段が違うのか?」ということ)のか。もっと言ってしまえば、"それ"の基準て、そもそもなに?ということだって、深く理解すべきです。ロンドンの相場をみている人がいる一方で、上海、ニューヨークのそれを指標にしている人もいます。そして、それらすべてを比較している人もいます。理解している人にとって、「"そこ"になにがあるのか」という事実は、当然のことであり、「理解していない人が、なぜ、"それ"を理解できないのかということを理解できない」のです。

毎度のことですが、冗長的になってしまいます。しかしながら、今後、コモディティ市場、"コモディティたり得るスクラップ市場"は、ますます素人が介入できなくなることとなるでしょう。今までのように、「オレ、中国のメーカー知ってるから、大丈夫!(オッス、おら悟空!)」的な"ノリ"で商売をされてきた方々は、いつか大波にのまれ、いずれ淘汰されるでしょう。だって、流動性が鈍くなっている市況の真っ只中、プロでさえ手が出せない状況です。かつてのような、「今まで大丈夫だったんだから…」的な楽観論は通用しない世になりました。

税関の役割として

丹精込めて、きれいな赤ナゲットつくったところで、中国の通関が、「23トン中、1トン分を溶解し、サンプリングしました。その結果、御社の赤ナゲットから、大量の不純物が検出されました。つきましては、当該コンテナの輸入はできません。権利放棄しますか?日本へシップバックしますか?」などと判断すれば、元も子もないわけです。税関は、きれいなもの(品質上問題なく、単価の高いもの)を通して、関税を徴収することが仕事ですからね。

電線需要自体も、だいぶ冷え込んでいるみたいです。(参照:『20年上期の銅電線出荷、11年ぶり低水準。9%減の31万3000トン』)国内にせよ、海外にせよ、根本的に需要がなくては、供給のバランスはとれないワケです。高純度かつ付加価値の高い製品として、電線は認知されているわけですから、消費財なんかよりも、ずっと堅いフォーキャストのもとで生産活動が行われているものと理解しています。その電線メーカーが、この有様ですから、銅製品全般の未来は明るくないと断言してもよいのかもしれません。

この業界には、「米中の戦争が始まれば、銅相場も上がる」とお考えの方が大勢いらっしゃいます。筆者としましては、肉弾戦に持ち込まれれば、武器・兵器類製造のための金属需要も上がると思いますが、現実的なラインでみれば、相場に対しての重しになってしまうような気がしています。仮に、国際物流が寸断されてしまえば、現物の輸送に支障を来すわけでして。まあ、それ以前に、米中の有事のための戦略物資の備蓄量というのは、そういった事象を想定した上で決められているはずでので、少なくとも相場の急騰を招くようなことは、あり得ないのではないかと考えています。もしかしたら、現物相場に対するスクラップ相場のプレミアム幅が大きくなるかもしれませんが。

リージョナリズムは進む

もっと言ってしまえば、有事の際に、「どこの国が安定供給できるのか」ということも考えなくてはなりません。それぞれのアライアンス、植民地のなかで、海運力と国際的な信用力のある国が必要とされます。昨今、「中国とオーストラリアは、政治的な対立している」とされてきましたが、結局のところ、オーストラリア発中国行きの鉄鉱石貿易は増えているようです。また、フランスは、人民解放軍関連の企業に対する制裁措置に加担しない声明を出しました。要は、「綺麗事言ってる余裕はない」ほどに、これまでもこれからも、ズブズブな関係にあるわけです。なんだかんだ言って、"欧米"は一枚岩でない。地政学的な見地で市況を占うことは、とても重要ですね。

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7/13/2020

住友パワーとリージョナリズム

ここのところ、筆者の住まう地域では、ずっと曇りか雨が続き、どんよりとした天気です。湿度も高く、日光を感じられないため、イライラが募ります。こんなとき、仕事もうまく行けば、トントンというか、なんともないんでしょうが、そうはいきません。メディアは、件(くだん)のウィルス名を繰り返し繰り返し叫んでいますが、なにか進展があったのでしょうか。新たな治療法でも、発見でもなんでもいいのですが。

ハナシは、いつものようにやや脱線します。最近、飲食店の客の流入を眺めていますが、あることに気づきます。筆者の思い過ごしでしょうが、「客の"入り"の時間が早まり、"捌け"の時間が遅くなった」ということです。ランチに限るので、ディナーの様子がどのようであるかは、わかりません。おそらく、客の回転率は、そこまで改善されないでしょうから、「滞在時間が増えた」ということでしょうか。つまり、皆さん「暇だ」ということではないでしょうか。多少の飛躍は否めませんが、実際にそのようであると思います。

だって、以前のように、勝手気まま動けないんだから、営業職は消極的になるし、後手後手にならざるを得ないし、「しょうがないもん」と思ってしまいます。サラリーマンの方々に限ってですが。恐らく、経営者側は、「やばい」と思っています。今後、大手が大々的な人員削減を始めたら、中小も追随します。日本国における、中小零細の割合は9割強ですので、そのような"トレンド"が発出すれば、一瞬で雇用における"神話"は崩壊します。"家族的"経営を標榜しているあの会社でさえ、社長本人の家計が回らなくなれば、切りますよ。これまで、家族のように大事に扱ってきた"人財"さえも。

散々、言われてきたことですが、「有事の際に、人の本性が現れる」ということです。これまで何千トン級の契約を纏めてくれた、凄腕営業マン。調子の良いときは、良い顔しますよね。だって、会社が潤って、自分も金銭的に潤うのですから。意味のわからない評価制度で、なんとなく「凄いことをした」からと、仰々しい役職を与えられ、多いのか少ないのかわからない特別ボーナスを貰って、たんまりと税金を払う。気づいてみたら、会社から一歩も出られなくなって、もちろん営業成績も上がらないし、取引先も浮気する。終いには、会社から、逐一「なにをやっているのか、報告をしなさい」などと言われる始末。ここまで落ちぶれて、なにができるかと言えば、独立ですよね。できる営業マンこそ、早めに見切りをつけます。金属スクラップの業界は、特にそうだと思いますが、営業マンが取引先を根こそぎ持って行ってしまいます。

今後、待ち受けているのは、業界の大きな再編でしょうか。それとも、状況は、なんら一切変わらず、粛々と大手の寡占化が進むのでしょうか。正直、後者が先行すると思いますが、多少なりとも気概のある、有能な経営者が増えれば、前者のような"革命"も起きるかもしれません。

7月初旬の気になる記事

【鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界】他社牽制力ランキング2019』が発表されました。圧倒的に住友パワーですね。もちろん、牽制力があるからこその売上だったり、利益なのでしょうが、今の時代は、やはり「若者が将来性を見据え、自分なりの幸せを描くことができる」ことを可能にする"企業力"が必要だと思います。なんだかんだ言っても、やはり人が集まらなければ、大きな事業を興せません。

下位に、多くの電線メーカーさんが鎮座されていますが、おそらく、その「引用された特許」は、最近のものではないですよね。要は、先人の発明で飯を喰ってる。今後、このランキングに、新興勢力が介入する余地はあるのでしょうか。10年後、大半の企業名が抜け落ち、統廃合によって、見聞きしたことのある企業名が、かろうじて団子状になって存続しているはずです。その中に、外資の横文字企業と共に、日本の新興企業が、どれだけ名を残しているのか。

ダイキマテリアル/本社工場の竣工式開催/非鉄ミックスメタル選別設備刷新/月間処理量、倍増の2500トン』というハナシも面白いですね。コンテナにして、約100本/月です。また、中国製の機械を導入しているような表現もあるので、当然のことながら、国内需要だけでなく、対中国向けのモノづくりを"前提"としている。これまで、散々申し上げてきたことですが、「リージョナリズムは進む」ということです。今後、"ブロック経済"が進展すると仰る方々もいらっしゃいますが、少なくとも金属原料業界においては、そのような"堅い"一枚岩の経済圏を創出することは不可能です。相場があり、製品需給問題もあり、ひとつの経済圏に依存はできない。そして、独特な商習慣とそれぞれの商流がある。

筆者にとって、"リージョン"とは、もっとしなやかで、伸びのある印象です。結局のところ、"ブロック"だろうがなんだろうが、その概念に実態が伴わなければ、なんとも表すことはできないわけですが。仮に、今は中国向けのモノづくりをしているのかもしれないけれど、明日は、中東向けのモノづくりをしているかもしれない。インドかもしれない。ぶっちゃけ、どこに向けてもいいんですよね。きちんと契約通りに支払いを済ませて、現物を引き取ってくれさえすれば。

その"信用"を、なにで担保するのかといったら、結局は、これまでの"付き合い"であるし、経営者の人柄に集約されるのです。どこぞの国は、日本と仲が良いから、是非とも取引をしましょうよ。そのように、非鉄金属スクラップ問屋は卸さないわけです。

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7/09/2020

銅相場に対する山師の思い

某国からのアクセスが、なぜか急に伸びました。すべての記事を舐め回すかのように、じっくりと読んでいただいた形跡がありました。そして、喜ばしいことに、前回のポストも通常時に比べ、多くのアクセスを頂戴しました。相場師の皆々様方のご支援があって、このブログの運営も成立しております。心より御礼申し上げます。

そんなことを言っている間に、銅相場は、なんだかとても"きな臭い感じ"になっております。手前味噌で恐縮ですが、昨今の金属スクラップ業ならずとも、経済界全体が、2018年5月に当ブログ(『きな臭い感じ』)で言及した"戦国時代"の様相を呈し、"淘汰"がもの凄いスピードで起きています。

当時は、どこのスクラップ屋の社長様方に、このようなハナシをしても、「パラノイア小僧の戯言」と一蹴されてしまうのが関の山でした。実は、言っている本人でさえ、「本当に、そうなるのだろうか」と、常に疑心暗鬼になり、「もう、余計なことを言うのはやめよう」と諦めの心境でした。その際、「今まで見聞きしたことを咀嚼した上での、自分なりの見解」をブログで発信することを思いつき、今に至ります。

「だから言っただろう」などと嘯くつもりは、毛頭ございません。実際に、偉そうなことを言っている筆者当人でさえ、今般の"経済危機"の被害を大きく受けています。間違いないことは、「今後、これまでの"当たり前"は、まったく意味を成さない」ということであり、「誰かが産業構造の仕切り直しを求めている」ということです。いつもの胡散臭さがプンプンして参りました。いずれにせよ、「左団扇で物量・売上至上主義を貫く企業は、長続きしない」ことは間違いないようです。

銅相場が、ワカチコして参りました。これだけ、業界の重鎮が、「この相場、なんかおかしくないか」と警鐘を鳴らし続けているにも拘わらず、上げに上げ、相場関係者が大好きなコトバ「中国での銅需要が…」だとか、「南米の銅山が…」跋扈しています。確かに、左記のような状態にあるのでしょうが、それが本当に、「需要と供給のバランスが大きく崩れているが故の高騰」とがっつりリンクしているのかというと、大きな疑問符を掲げざるを得ません。

そして、現在のスクラップ市場における相場の形成状況が、どのようであるかということ、これまで同様の料率で取引が行われるのかということについては、よく考えなければなりません。要は、浮き足立っているのが、ごくごく一部の人間であるということです。本来であれば、「スクラップの需要が強いから、プレミアムをつけてでも欲しい」という思惑が出なければ、原料業界における真の意味での"需要"は、成立しません。しかしながら、今のところ、「欲しい」と言っているのは、いわゆる最終需要家ではなく、その"はざま"にいる問屋なり、仲買人です。

ここで、山師である筆者が、かつて言及(『なんか変だなあと、そんな違和感しか感じないわけです』)したことがあります。それは、「銅建値が、トン当たり80万円に突っ込むと、暴落する傾向にあるよね」という"史実"です。また、これまでのデータを振り返ると、もしかしたら、「この状況下の最大値は、75万円ぐらいなのかなあ」ということも考えています。

まあ、こんなことを言っても、なんの価値も生まないのですが、山師のサガです。

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