投稿

10月, 2020の投稿を表示しています

まあ、うちは、○○さんの買値にあわせて仕入れするから

イメージ
本来、やらなければならないことから逃げています。本日は、完全なる曇天。日に日に寒さが増します。そんな下がる士気とは裏腹に、銅相場は"パキッ"と仕事をしてくれています。よくわかんない 山勘 ですけど、 COMEX@3.1 のライン超えは、しばらく続いてくれるんじゃないですかねえ。相場関連のニュースをみていると、「供給不安ガー」だの「中国の需要ガー」という論調で各社足並みを揃えています。 こういった情報をつぶさにチェックされている関係者の皆様におかれましては、当然の理解であるかと思いますが、「その供給なり、需要を"創出"しているのは、どこの資本なのか」ということです。まあ、どこの誰かということまでは、わかりませんが、要は「実態の把握は不可能に近いし、おおよそ相場なんぞ、つくられたものだ」ということではないでしょうか。我々は、"ポスト・トゥルース"の時代に生きております。本当に大切なのは、「情報の真贋を見極める」ということだと考えています。「大きな会社の人が言っていることが、すべて正しい」で済まされる時代は終わったのです。 昨今、非鉄金属スクラップ業界で話題になっている、中国の金属"原料"に対する規制の件ですが、巷では「 おーい、みんな!やべえゾ。11月から新制度が始動するらしい!急いで臨戦態勢に入れ! 」みたいな大手発信のポジション砲に躍らされた、陳腐な情報が跋扈(ばっこ)しています。そして、その"大手情報"に翻弄される方々は、なんの根拠もナシに「いよいよか」と固唾をのんで情勢を伺っています。一方で、"大手勢"とは一歩ぐらい後ろで様子を伺う関係者一般に至っては、「まあ、うちは、○○金属さんの買値にあわせて仕入れするから」と、そこまで焦りはないように見聞きしています。 誰がいちばん困っているのか 今現在、今般の新規制適用に伴って、戦戦恐恐とされているのは、恐らく現物のポジションを大量に抱えている業者ですよね。かつての雑品(旧7類)が輸出できなくなり、これまで抱えていた在庫のヤマの消化に難儀され、その後、大きな商圏(利権)を失い、値の張る"コモディティ商売"に鞍替えされた方々です。悩みの中心は、特に"mis

期待値とポジションについて思うこと

イメージ
本日も、生憎の中途半端な曇天でございます。娘の学校行事で、一日仕事ができそうにありません。しかしながら、頭は常に「屑を成仏させること」についてフル回転でおります。毎度のごとく、若造のしみったれた理想論ですが、しばしお付き合いください。 はっきり言いますが、環境だのなんだのと、のたうちまわったところで、それは結局、古(いにしえ)から受け継がれた、古くさいマーケティング上の常套句でしかないわけです。手の施しようのない屑を仕入れて、右往左往。終いには、「どこぞの国だったら売れる」とか、「付き合いで、"どうにか"してもらっている」というのは、ビジネスとしての金属再生ならびに、真の意味でのリサイクルとは言えないわけです。いつか、"ボロ"が出ます。 我々のような零細企業風情が、こんなことを言うのも、大変おこがましいことですが、"商品"として流通させる以上、完成した時点で、「バイヤーがよだれを垂らして寄ってくる」ような"クズづくり"をしたいものです。少なくとも、お互いにニコニコして、「 "クズ"を見送り、"商品"を迎え入れる 」ような商売の関係を構築すべきだと考えています。しかしながら、時と場合によっては、相場、立場の如何によって、「妥協すべきこと」、「どうしても許容できないこと」が生まれます。その"塩梅"とでも言いましょうか、"機微"をうまくコントロールできる人間が、商売上、成功していくのではないか。そのように考えるべきなのかもしれません。 通信機器をバラして思うこと 今朝方、それとなく"通信ハブ”と書かれた通信機器をばらしてみました。内部の構造を確認するためです。結果、どうしようもないぐらい"スカスカ"でした。基板屑コレクターにとって、色んな観点があると思いますが、少なくとも「化けるか」という前提条件では、個人的な見解では、「これは、そこまで化けないな」という判断を下さざるを得ませんでした。要は、筆者の"期待値以下"だったのです。 仲間(同業者)から、「通信"系"の基板があるから、見積もりして欲しい」などと頼まれれば、

非鉄金属スクラップマーケットとベースメタル相場の乖離

イメージ
前回のポスト『 割安感強い金属スクラップ相場、ババを引くのは誰か 』にて、「銅(現物)担保の裁定取引から、いくつかの金融機関が"店じまい"している」というハナシをしました。 Doing a lot of reporting on ripple effects from the commodities trade finance pullback. This one's a look at challenges posed for the world's biggest metals stockpile: Shanghai's billion-dollar metal hoard under spotlight as banks depart from repo deals https://t.co/mOr6c6hIp5 pic.twitter.com/1L4QNRncaG — Archie (@megacontango) October 8, 2020 筆者が信頼を寄せる、FastmarketsのArchie Hunter氏によると、昨今の当該ファイナンス事情は、相当に逼迫している状況らしい。 コモディティの世界では今年、シンガポールやドバイのエネルギーや農業トレーダーを中心に、金融機関に対する債務不履行が相次いでいる。 ABNアムロ、ラボバンク、HSBC、BNPパリバ、ソシエテ ジェネラルなどの銀行はすべて、このセクターからの撤退を公に認めていますが、他の銀行もまた、新たな与信枠を発行したり、わずかなリスクであっても取引に関与したりすることを警戒しています。 "今は誰もが怯えており、アジアでコモディティ・トレード・ファイナンス事業を見直していない銀行はほとんどないと言っていいでしょう」と、名前を伏せたあるトレード・ファイナンス関係者はFastmarketsに語った。 現在も上海向けにレポやインベントリーファイナンスを提供している主な市場参加者は、JPモルガン、ICBCスタンダードバンク、ING、コモンウェルスバンクオブオーストラリアなど、複数のFastmarketsの情報筋から引用されています。 参照: Deep L翻訳 原文: " Shanghai's bill

割安感強い金属スクラップ相場、ババを引くのは誰か

イメージ
そこはかとなく、当ブログで言及してきた戯言(たわごと)が現実となっています。あまり詳しいことを書くと、このような後ろ向きな時代に対する嘲笑のように映ってしまうので、それとなく、当たり障り無く、しれっと、いつものように、まったり"通なハナシ"をしたいと思います。 相場関係者ならびに、非鉄金属スクラップ業界に携わる皆々様におかれましては、さぞかし「実体との乖離」という、これまであまり体験することのなかった不思議な現象に悩み、苦しんでおられることかと存じ上げます。 手前の商売におきましても、時代の激流に飲まれ、辛酸を浴びるように嘗める日々でございます。ああしたらどうだろう。こうしたらどうだろう。工夫を積み上げ、少しでも利益を残したいと思いながら、日々の業務に追われる。ひたすら。 王道をひたすら邁進すれば、大きな利益が待ち構えている 聞くところによると、当業界における"老舗"と"その他"のあいだには、大きな隔たりが生まれているようです。これまでも、その"ギャップ"は確かに存在しました。だけれど、そこはなんとなく、「モノが流れる」ことで利益は循環し、その大きさの多寡は別としても、ある程度、「みんなハッピー」であったものと理解しています。 ただ、ここにきて、"流動性"が鈍くなってしまった。工場の稼働が著しく低下してしまった。メーカーが金属原料を買い控えるようになってしまった。深読みをして、誰しもが「突っ込むこと」を躊躇うようになった。 そして、今なにが起こっているかというと、「"需要家サイド"の収穫期」です。これまで、散々、輸出向けのスクラップ原料の値段に争う姿勢をみせ、「商圏の死守」に勤しんでいた"彼ら"が、今や「たわわに実った果実を、自分たちのペースで刈り取る」ことに躍起になっております。 立場が違うと言われれば、まあそうかもしれないけれど 確かに、商売をやっていく上で、紆余曲折色んな局面があって、需給バランスも日々変わります。時代の機微を読み取ることは、難しいのでしょう。ゆえに、原料購買のスタンスが適宜、改められるのは、当然のことなのだと思います。それが「時代の変化」で

UIと非鉄金属スクラップ業界における営業手法の変化について

イメージ
先日、とある業界の有名人の発言に衝撃を受けました。また、お前は、金属スクラップと関係のない、取り留めの無いハナシを、グダグダやるのか、などとお叱りを受けそうですが、はい。そのような"ハナシ"でございます。 「UIというのは、" U ser I llusion"である」 この発言を聞いた瞬間、まったく理解できませんでした。しかし、反芻することで、真意が垣間見え、最終的に、パキッとピントのキマった映像が眼前に現れました。 この"UI"というのは、"User Interface"の略であると学校で教えられています。卑近な例で表すと、我々は、スマホの画面(=Interface)を介在して、動画を観たり、文字を送受信して、「あたかも手の中に、その情報(=Information)が"ある"」かのように振る舞います。その体験が自然(=使いやすい)であればあるほど、いわゆる"UX(User Experience)"の良さに直結するのです。これが、一般的な概念であると思っていました。 しかしながら、これは「間違ってはいないけど、概念の真の理解には至っていない」と氏は言います。 人間の想像力には、限界がある 筆者の拙い理解力が、そこに及んでいるのかさえ、よくわかりませんが、要は「 そもそも、パソコンのデスクトップって、なんで"机の上"を模しているんだ? 」ということです。もっと言ってしまえば、「iPadの原型って、ドラ○もんの世界で、いくらでも登場するよな」ということです。わかりにくいでしょうか。ここからは、筆者の邪推ですが、「 人間の"創造力"が乏しいから、何十年前のコンセプトを模倣したような"道具"しかつくれないのではなく、人間の"想像力"が乏しいから、既に存在する実体の上にしか、"体験"を投影できない 」のではないでしょうか。だから、稀代のデザイナーは、一般人が親しみを覚える介在物(=Interface)を使って、実際には目に見えない情報(=Information)を、我々の眼前に投影する(=Illusion)ことに長けてい