期待値とポジションについて思うこと

本日も、生憎の中途半端な曇天でございます。娘の学校行事で、一日仕事ができそうにありません。しかしながら、頭は常に「屑を成仏させること」についてフル回転でおります。毎度のごとく、若造のしみったれた理想論ですが、しばしお付き合いください。

はっきり言いますが、環境だのなんだのと、のたうちまわったところで、それは結局、古(いにしえ)から受け継がれた、古くさいマーケティング上の常套句でしかないわけです。手の施しようのない屑を仕入れて、右往左往。終いには、「どこぞの国だったら売れる」とか、「付き合いで、"どうにか"してもらっている」というのは、ビジネスとしての金属再生ならびに、真の意味でのリサイクルとは言えないわけです。いつか、"ボロ"が出ます。

我々のような零細企業風情が、こんなことを言うのも、大変おこがましいことですが、"商品"として流通させる以上、完成した時点で、「バイヤーがよだれを垂らして寄ってくる」ような"クズづくり"をしたいものです。少なくとも、お互いにニコニコして、「"クズ"を見送り、"商品"を迎え入れる」ような商売の関係を構築すべきだと考えています。しかしながら、時と場合によっては、相場、立場の如何によって、「妥協すべきこと」、「どうしても許容できないこと」が生まれます。その"塩梅"とでも言いましょうか、"機微"をうまくコントロールできる人間が、商売上、成功していくのではないか。そのように考えるべきなのかもしれません。

通信機器をバラして思うこと

今朝方、それとなく"通信ハブ”と書かれた通信機器をばらしてみました。内部の構造を確認するためです。結果、どうしようもないぐらい"スカスカ"でした。基板屑コレクターにとって、色んな観点があると思いますが、少なくとも「化けるか」という前提条件では、個人的な見解では、「これは、そこまで化けないな」という判断を下さざるを得ませんでした。要は、筆者の"期待値以下"だったのです。

仲間(同業者)から、「通信"系"の基板があるから、見積もりして欲しい」などと頼まれれば、それはもう、よからぬ期待を抱きます。なぜかと言えば、「通信基板には貴金属"類"が多く含まれている」という通説があるからです。総じて、流通単価も高い。そして、一般的に、"テレコム系"なんかは特に、"出所"も明確であり、発生量も想定しやすい。言うなれば、「コモディティたり得る要素が大きい」ということです。

そういったことからも、よくよく考えてみればわかることですが、「通信系の基板在庫を大量に抱えている」という条件下では、セラーの期待値も高いし、大方、競合が多い(=それを欲しがっている人間がいる)中で、"それ相応の単価"で期待に応えなければならないという、半ば"使命"のようなものがつきまといます。市場参加者みんなが、「高く売れるだろう」とわかっている(=認知されている)からであります。

過度の期待はしない、通過点にならない

この小さな小さな経験を通して、改めて痛切に実感したことがあります。それは、「期待するな」ということと、「ハブで終わるな」ということです。前者に関しては、非常に明白な事実でありますが、人間の性(さが)とでも言いましょうか。なんとなく、わかりつつも、「あの人だったら大丈夫」だとか、「これだったら、これぐらいの価値が出るんじゃないか」などと過度の"想い"を寄せてしまいます。こればかりは、一生やめられないのでしょう。

後者の「ハブで終わるな」ということの真意は、またハナシが飛躍してしまいますが、「誰それ(A)と誰それ(B)の"架け橋"になる」という思想へのアンチテーゼに繋がります。通信機器としてのハブというものは、結局のところ、「通信のやりとりを寄せ集めて、適所に分配する」ということでしかありません。同様に、"架け橋"というものも、「A点とB点を結びつける」ということの意味しか付与されません。商売上の意味合いとしては、「通行料を徴収するため」の"それ"なのでしょうが、「橋が壊れてしまう(=メンテナンスが必要)」こともあるし、必ずしも「AとBを結びつける意義が未来永劫続く」とも限りません。大概の場合、新しい流通チャンネルが構築されますし、技術の進歩が起きることで、その"流れ"自体が必要ではなくなることも往々にしてあります。要は、ハナシが長くなりますが、「通過させるだけの商流は、陳腐化する」ということであるし、いずれ、「介在価値が無くなれば、淘汰される」ということです。

昨今のトレンドで言えば、自動車業界における部品メーカーの「"系列依存"からの脱却」だとか、それに伴う、「中小零細部品メーカー(下請け)の困窮」なんかも、そういったハナシに繋がるかもしれません。当業界に近しい分野では、ハーネスメーカーの「"銅依存"からの脱却」も、積極的に推し進められている、いわゆる"パラダイムシフト"の一環であります。アジアの金融のハブとして、確固たる存在を示していた香港、シンガポールの現在の姿をみても、「ハブは所詮、利益を創出するための装置でしかない」ということが、はっきりとみえてきます。

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