2020/07/13

住友パワーとリージョナリズム

ここのところ、筆者の住まう地域では、ずっと曇りか雨が続き、どんよりとした天気です。湿度も高く、日光を感じられないため、イライラが募ります。こんなとき、仕事もうまく行けば、トントンというか、なんともないんでしょうが、そうはいきません。メディアは、件(くだん)のウィルス名を繰り返し繰り返し叫んでいますが、なにか進展があったのでしょうか。新たな治療法でも、発見でもなんでもいいのですが。

ハナシは、いつものようにやや脱線します。最近、飲食店の客の流入を眺めていますが、あることに気づきます。筆者の思い過ごしでしょうが、「客の"入り"の時間が早まり、"捌け"の時間が遅くなった」ということです。ランチに限るので、ディナーの様子がどのようであるかは、わかりません。おそらく、客の回転率は、そこまで改善されないでしょうから、「滞在時間が増えた」ということでしょうか。つまり、皆さん「暇だ」ということではないでしょうか。多少の飛躍は否めませんが、実際にそのようであると思います。

だって、以前のように、勝手気まま動けないんだから、営業職は消極的になるし、後手後手にならざるを得ないし、「しょうがないもん」と思ってしまいます。サラリーマンの方々に限ってですが。恐らく、経営者側は、「やばい」と思っています。今後、大手が大々的な人員削減を始めたら、中小も追随します。日本国における、中小零細の割合は9割強ですので、そのような"トレンド"が発出すれば、一瞬で雇用における"神話"は崩壊します。"家族的"経営を標榜しているあの会社でさえ、社長本人の家計が回らなくなれば、切りますよ。これまで、家族のように大事に扱ってきた"人財"さえも。

散々、言われてきたことですが、「有事の際に、人の本性が現れる」ということです。これまで何千トン級の契約を纏めてくれた、凄腕営業マン。調子の良いときは、良い顔しますよね。だって、会社が潤って、自分も金銭的に潤うのですから。意味のわからない評価制度で、なんとなく「凄いことをした」からと、仰々しい役職を与えられ、多いのか少ないのかわからない特別ボーナスを貰って、たんまりと税金を払う。気づいてみたら、会社から一歩も出られなくなって、もちろん営業成績も上がらないし、取引先も浮気する。終いには、会社から、逐一「なにをやっているのか、報告をしなさい」などと言われる始末。ここまで落ちぶれて、なにができるかと言えば、独立ですよね。できる営業マンこそ、早めに見切りをつけます。金属スクラップの業界は、特にそうだと思いますが、営業マンが取引先を根こそぎ持って行ってしまいます。

今後、待ち受けているのは、業界の大きな再編でしょうか。それとも、状況は、なんら一切変わらず、粛々と大手の寡占化が進むのでしょうか。正直、後者が先行すると思いますが、多少なりとも気概のある、有能な経営者が増えれば、前者のような"革命"も起きるかもしれません。

7月初旬の気になる記事

【鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界】他社牽制力ランキング2019』が発表されました。圧倒的に住友パワーですね。もちろん、牽制力があるからこその売上だったり、利益なのでしょうが、今の時代は、やはり「若者が将来性を見据え、自分なりの幸せを描くことができる」ことを可能にする"企業力"が必要だと思います。なんだかんだ言っても、やはり人が集まらなければ、大きな事業を興せません。

下位に、多くの電線メーカーさんが鎮座されていますが、おそらく、その「引用された特許」は、最近のものではないですよね。要は、先人の発明で飯を喰ってる。今後、このランキングに、新興勢力が介入する余地はあるのでしょうか。10年後、大半の企業名が抜け落ち、統廃合によって、見聞きしたことのある企業名が、かろうじて団子状になって存続しているはずです。その中に、外資の横文字企業と共に、日本の新興企業が、どれだけ名を残しているのか。

ダイキマテリアル/本社工場の竣工式開催/非鉄ミックスメタル選別設備刷新/月間処理量、倍増の2500トン』というハナシも面白いですね。コンテナにして、約100本/月です。また、中国製の機械を導入しているような表現もあるので、当然のことながら、国内需要だけでなく、対中国向けのモノづくりを"前提"としている。これまで、散々申し上げてきたことですが、「リージョナリズムは進む」ということです。今後、"ブロック経済"が進展すると仰る方々もいらっしゃいますが、少なくとも金属原料業界においては、そのような"堅い"一枚岩の経済圏を創出することは不可能です。相場があり、製品需給問題もあり、ひとつの経済圏に依存はできない。そして、独特な商習慣とそれぞれの商流がある。

筆者にとって、"リージョン"とは、もっとしなやかで、伸びのある印象です。結局のところ、"ブロック"だろうがなんだろうが、その概念に実態が伴わなければ、なんとも表すことはできないわけですが。仮に、今は中国向けのモノづくりをしているのかもしれないけれど、明日は、中東向けのモノづくりをしているかもしれない。インドかもしれない。ぶっちゃけ、どこに向けてもいいんですよね。きちんと契約通りに支払いを済ませて、現物を引き取ってくれさえすれば。

その"信用"を、なにで担保するのかといったら、結局は、これまでの"付き合い"であるし、経営者の人柄に集約されるのです。どこぞの国は、日本と仲が良いから、是非とも取引をしましょうよ。そのように、非鉄金属スクラップ問屋は卸さないわけです。

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