2020/06/18

銅の精錬事業者は、帳簿上は調子悪いようですが、実態はいかに

前回のポストで、まったくの与太話を繰り広げてしまいましたので、今回は真面目に取り組みます。しかしながら、今週のアクセス解析をみていると、興味深いですね。いつもながら、米国からのアクセスが多い。その次ぐらいに、「不明な地域」、そして、ロシアとくる。米中露、並びに北朝鮮在住の山師の皆々様のお陰で、この胡散臭い都市伝説ブログは継続できています。ありがとうございます。

ここ数日間の気になった、非鉄金属関連のニュース一覧です。

日刊工業新聞『非鉄大手7社の前期、4社が当期減益 需要減と銅下落響く

素人目線で恐縮ですが、住友金属鉱山の利益率は、他の精錬会社に比べ、高い印象を受けます。それぞれの会社が、収益のピボットが違うので、一概に高い安いでは判断できませんが。製販一体ワザで営業活動にシナジーが出ているのでしょうか。

Mining.com - "Gold price up as Fed commits to low rates"

相場のことは、よくわかりませんが、恐らく「金は官製相場だよ。てへぺろ」ということでしょうか。現況としては、株価もそうだと思いますが、実需云々ぬかしてないで、さっさとカネを回せというのが、お上の意向なのでしょう。個人的には、パラジウムの堅調上げを期待しております。

(以下、記事より抜粋。和訳は、DeepLを使用。)

Earlier in the session, spot gold rose 0.4% to a one-week high of $1,744.60 per ounce, before pulling back to $1,735.05 by noon EST. US Gold futures also rose 1.3% to $1,737.50 per ounce, heading for its biggest gain in more than a month.

セッションの初めには、スポット金は0.4%上昇し、1オンスあたり1週間の高値である1,744.60ドルまで上昇しましたが、東部標準時の正午までに1,735.05ドルまで下落しました。米国の金先物も1.3%上昇して1オンスあたり1,737.50ドルとなり、1ヶ月以上で最大の上昇に向かった。

“You almost couldn’t come up with a better script for a strong fundamental environment for gold than what we saw from the Fed yesterday,” Matt Weller, global head of market research at Gain Capital Group LLC, said in a telephone interview with Bloomberg.

“It’s really an environment of rampant monetary stimulus, and historically that’s exactly the type of environment in which gold has thrived,” Weller added.

ゲイン・キャピタル・グループLLCのグローバル・ヘッドであるマット・ウェラー氏は、ブルームバーグとの電話インタビューで、「昨日のFRBの発言以上に、金のファンダメンタルズ環境を強くするためには、これ以上の台本は思いつかなかったでしょう」と語った。「これは本当に金融刺激策が横行している環境であり、歴史的にはまさに金が繁栄してきた環境です」とウェラー氏は付け加えています。

Steelguru.com - "Metal News - Published on Tue, 26 May 2020"

今般のウィルス騒動で、いち早く危機を脱したと持て囃された中国。そして、防疫体制の素晴らしさを賞賛された韓国。果たしてその"栄華"も、いつまで続くのでしょうか。

中華人民共和国という枠組みではなく、"中国共産党"の覇権構造に関しては、今後も継続的に地球規模で機能してゆくはずだと考えています。米国も同様に、かつての"アメリカ株式会社"の影響力が減衰し、他の勢力が追撃し、そしてまた分裂を起こすものと考えられます。悪く言えば、これまでの"State"の概念が揺らぎ、国家"内"でのいざこざが増えるのかもしれません。良く言えば、この業界でも使いますが、「仕切り直す」という発想に至ります。思想信条の近しい"Nation"が強く結びつき、新たな"土地"を形成します。そして、米国由来の中国共産党シンパと、その他新興勢力が、地球規模でバッチバチに戦ってくれることでしょう。

(以下、記事より抜粋。和訳は、DeepLを使用。)

China’s published a GDP growth rate of -6.8% y/y in Q1 2020 and -9.8% QoQ. This is the first negative growth figure since the start of the economic reforms initiated by Deng Xiaoping in 1978.

Using estimates of the loss of output by sector, one month of the lockdown lowers the level of annual GDP by 2–3%.

中国は2020年第1四半期のGDP成長率を前年同期比6.8%減、前四半期比9.8%減と発表した。これは、1978年に鄧小平が主導した経済改革が始まって以来、初めてのマイナス成長となる。…セクター別の生産高の損失を試算してみると、1ヶ月間のロックダウンで年間GDPは2~3%低下する。

Copper sees steepest demand decline since the 70s - Copper demand is set to decline by over 5% this year, which represents the strongest downturn since the mid-1970s.

銅は70年代以降、最も急峻な需要の減少を見ている - 銅の需要は今年5%以上減少するように設定されており、これは1970年代半ば以来、最も強力な景気後退を表しています。

There is scope for some retracement of the copper price into the $4,000s/t during the second quarter but the period average is set at just over $5,000/t. Any price appreciation over the remainder of the year and 2021 will be capped by the cash costs net of by-product for the 90th percentile mine.

第2四半期の銅価格は4,000ドル台へのリトレースの可能性があるが、期間平均は5,000ドル強に設定されている。 残りの年と2021年の価格上昇は、90%の鉱山の副産物を差し引いた現金コストで上限が設定されます。

引用終わり

この第2四半期における銅価の想定が、$5,000強にあるという"予測"は、興味深いですよね。要は、現在の相場は高い。そして、いずれにせよ調整局面に陥る可能性が十二分にあるということですね。実体経済との比較検証なので、金と同様、"官製相場"が膨れ上がるほど、想定は難しくなります。ただ、ひとつ間違いないのは、今後の非鉄金属スクラップ業界にとって、先行きは非常に暗いということだと思います。水増しあれど相場高く、実需が薄く、生産活動の低い工場からのスクラップ発生が少ない。一部の業者は、国内での加工設備増強を図り、投入母材の獲得に躍起になっている。相場が良くとも、インプット無くしては、アウトプットも得られないわけです。

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