バドワイザーと国連と、結局は銅のハナシ

面白いニュース、ありませんね。「嵐の前の静けさ」とでも言いましょうか。よくわかりませんが。今回は、エンタメ路線にて、“ライト”な話題です。

読者の皆様は、バドワイザー好きですか?私は、好きではありません。今回のおハナシは、やや“こじつけ感”否めないですが、筆者の頭の中では、整然とリンクしていますので、安心して(?)、ご笑覧いただきますよう、心よりお願い申し上げる次第でございます。

Bud Lightの人気、ガタ落ちのようですが

現在、米国を中心に話題になっているのは、「ビール大手が、コマーシャルに“おネエ全面推し”したら、バッシング受けて売上減」というニュースでございます。詳細は、下記の通りです。

  • “ライトなアメリカ文化好き”が愛飲するバドワイザー (Budweiser)
  • さらにライトな飲み心地を追求した、バド・ライト (Bud Light)というブランドが、今回のハナシの中心
  • このブランドは、本年4月、LGBTQインフルエンサーのディラン・マルバニーをプロモーション・キャンペーンに起用
  • キャンペーン自体は、「一度に、何本のバド・ライトを抱えられるかチャレンジ!その様子をビデオに撮ってね!すごいビデオを投稿してくれた人には、賞金が出まーす」といった、単なる消費者参加型のプロモーション・イベントでしかなかった
  • しかしながら、一部の保守的な消費者が、マルバニーさんをバド・ライトの広告塔に使用することを非難し、ボイコット運動に発展
  • 未だに、バド・ライトの売上は伸び悩んでおり、この運動の根深さ(反感の強さ)は、現代のアメリカ社会分断の有り様を、端的に描き出している

参照: VOX - "The Bud Light boycott, explained as much as is possible"

会社の色を誰に、どのように伝えるべきか

この状況を日本に置き換えたら、どのような表現が適切でしょうか。恐らく、日本で同じようなキャンペーンが行われても、全く問題にはならないと思うので、あえて具体例を出します。

そうですね。例えば、IKKOさんが、アサヒビールのインスタに、オードリー・ヘップバーンの『ティファニーで朝食を』で使用した衣装を着て登場し、ビール瓶をしこたま脇に抱えたまま、「どんだけー!」みたいな風情です。日本人からしたら、「ビールのCMにおネエ!」程度で、スルーだと思います。しかしながら、米国では、「神聖なるビールのCMに、あいつを起用するとは、なんたる神への冒涜!」といった反応が得られるわけです。よくわかりませんが。

要するに、企業側の顧客・市場分析が今一つで、「訴求する内容と対象を間違えた」ということだと思います。場合によっては、ある程度のリスクを加味した上で、企業側のポリシー(LGBTQ推し)を全面に出す方策を採ったのかもしれません。なにかしらの必然、外圧があったのでしょう。

そして、なにが“それ”とリンクしているのかと申し上げると、ネタは下記の通りです。

揚げ饅頭

参照: 『国連世界食糧計画(国連WFP)の新事務局長にシンディ・マケイン-世界的な食料安全保障にとって重要な時期に就任

出た、アリゾナの政商!説明が長くなりますが、シンディさんは、バドワイザー・ブランドを製造する、アンハイザー・ブッシュ社の独占販売権を持つ、ヘンスリー社の共同経営者。お父様から家督を相続し、海軍出身のジョンさんをハワイで拾い上げ、共和党の大統領候補まで押し上げた、その張本人であります。2008年には、ベルギーのインベブ社が、アンハイザー・ブッシュの買収を行い、アンハイザー株を持っていたシンディさんは、巨万の富を築いたとか、いないとか。

その後、トランプを毛嫌いし、共和党員でありながら、バイデンの選挙応援を行い、その見返り(貢献を買われ)として、国連世界食糧計画の米国代表に選ばれるわけです。そして、本年より、同団体の事務局長に選出されたんですね。

そうですね。シンディさんは、誰もが羨む(?)、ゴリゴリのグローバリストなんです。否が応でも、LGBTQ推しにならないといけないし、「持続的な発展」を実現するためには、マンモス食品関連企業がイニシアティブを執って、世界中の困窮する臣民を“管理”することが、最も効率的であると考えている節もあろうかと思います。(完全な偏見。)

そうは言っても、「所詮、ビール屋だろ!」といったツッコミもあろうかと思いますが、それに対しては、「ビールの主原料って、なんですか?」と返したい。また、前述のアンハイザー・ブッシュ社の親会社は、世界のビール・シェア3割を担うほどのマンモス企業集団です。世界の穀物市況、収穫高、在庫量などは、どこの誰よりも熟知されていることでしょう。

ジョンさんは、アリゾナ州内の銅鉱山開発に前向きでした

陰謀論者界隈では、「今年こそは、食糧危機ガー」といった話題も出ているようですが、シンディさんの采配で、なんとかなるでしょう。(?)シンディさんのシンデレラ・ストーリーを観ていると、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』に登場した、クレアさんを思い出させますね。

あと、シンディ・マケインさんの本拠地は、アリゾナ州です。銅鉱山が眠っていますよね。シンディさん自体は、鉱山開発に関する発言は、筆者が確認した限りでは皆無のようでした。しかしながら、亡き夫のジョンさんは、銅鉱山開発にかなり前向きだったようです。

氏が、サポートをしていた、レゾリューション・カッパー社は、オバマ・トランプ両政権と良好な関係を築いていたようですが、バイデン政権になってから、関係が悪化している模様。ちなみにですが、同社は、リオ・ティント社とBHP社の合弁企業であり、潜在的な銅鉱床の大きさは、北米一と謳われています。

参照: Paul Gosar - "MCCAIN: WHY I'LL VOTE FOR RESOLUTION COPPER"

ジョンさんは、シンディさんの“パペット・マペット”であったと噂(露骨!)されていますが、順当に考えても、シンディさんが銅鉱山開発利権になんらかのかたちで関与していても、不思議ではないでしょう。

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