だからこれからも、ゴミの話がしたい

2020年は、赤色の動画配信サイトのダウンやら、同サイトにおける米国大統領選に対する独自の"自主規制"など、「なんだかなあ」と思う点が目立ちました。水色のマイクロブログサイトの"それ"にも、本当にうんざりしました。青いSNSサイトにしても、同様のことが言えると思います。かつては、誰もが「自由気ままに、思うままに、それぞれの思いを発信できていた」と。縁遠くなっていた旧友や、遠く離れた親友、同質な他者との「関係を繋ぎとめてくれる特別な場所」であると思い込んでいました。

今となっては、そんな楽園なんていうものが存在しないということは、誰もが知っています。先人は、こう言いました。「只より高いものはない」と。結局は、我々の一挙手一投足が、商売の"ネタ"として、インターネット上の"帝国"に献上され、情報資源として、彼らの経済的な繁栄のツールとして利用されていただけに過ぎません。

ほらね

本年最初の投稿になりますが、これ見よがしに過去の投稿を掘り起こして、「ほら、言ったとおりになっただろ」と嘯くこともできましょう。しかし、そんなことは、どこぞの大手投資会社のアナリストに任せておけばいいことです。手前の情報は、所詮、インターネット上で得られる二次情報と、ほんの少しの一次情報を掛け合わせただけに過ぎません。また、実際のところ、手前の商売の都合や、取引先との関係性から、「直接お伝えできないこと」も多々ありました。つまり、当ブログは、当然のことながら、筆者の相当なバイアスがかかっているのです。胡散臭い情報であることに間違いはありません。

筆者が発信している、ベースメタル並びに貿易関連の市況情報は、意外と"niche(ニッチ)"であります。特に、資源スクラップ市況に関する情報は、その"隙間"に生える"ditch(ドブ川)"のような存在であるが故に、その流れ自体に勢いはありません。当業界において、最も流動的な情報は、これまでもこれからも、「他所(よそ)が、いくらで買っているか」ということにあるということに変わりはありません。いわば、海外の政経事情がどのようであるとか、モノづくりの世界がどのようであるかといった、"縁の遠い世界"の情報は、それほど「必要とされていない(=ウケない)」のです。

だからこそ、筆者はこの「縁遠い世界の話がしたい」のです。もっと欲張った言い方をすれば、同業者に向けた「マウンティングのための情報」で終わるのではなく、いわゆる"フツー"の人に対しても、訴求力のあるハナシを提供したい。もっともっと、ドブ溝(みぞ)の奥底に潜むドロドロとした"異臭"そのものを、ことばにしたい。もう少し、突き抜けたい。その心は、近い将来、「多くのゴミが、ゴミでなくなる時代が来る」と真に信じているからです。

劇的なパラダイムシフト

それは、つまり、「"要らなくなったモノ"の定義が大きく変わる」ということです。恐らく、いちばん簡単なのは、消費者心理をねじ曲げることです。政府が、「今後、レジ袋は有料だ。環境に悪いからな」と言えば、市井の人々は、「ああ、そういうもんなんだな」と、最初はぎこちなくも、いずれは、"それ"に順応します。それと同様に、これからも、"これまでの当たり前"が、為政者の都合によって、着々と書き換えられていくことは、容易に想像できます。

目下、世界中のエリートが、揃いも揃って「脱炭素しないと…」とフツーの人々に対して脅しをかけています。つまり、そこには商機があるわけです。どうしてもねじ込みたい利権があるが故に、"そういう世界"を彼らは創出したい。

言うなれば、彼らは、無尽蔵に消費"させる"ことができなくなりつつある枯渇性資源(Non-renewable Resources)に絡む利権に見切りをつけたのではないでしょうか。資源が枯渇しているから、温暖化に繋がるから、というよりは、当該利権を生む泉そのものが、干上がっている。なんせ、"それ"は、先人が残した効率の悪いレガシーを継続して稼働させるために、一定量は備蓄しておかなければならないからです。

なにが3Rだ

だからこそ、彼らは、再生可能資源(Renewable Resources)やら、循環資源(Recyclable Resources)を使いこなす術を、一生懸命考え"させる"ことに躍起になっているのではないでしょうか。もはや、我々が直面する、次の産業革命は、「資源開発の超効率化」かもしれません。電気自動車やAI、量子は、その目的を達成するための手段でしかない、そのように考えています。度々、当ブログで言及していますが、宇宙における鉱物資源の開発プロジェクトも着々と進んでいますし、アフリカにおける巨大銅山プロジェクトも順調に進んでいます。

現在は、政情不安な国々に依存している鉱山開発ですが、将来、もしかしたら、「ネバダ鉱山でロボットとの労使交渉まとまる。品位○%、産出見込み○○万トンの鉱床をAIが発見」といったニュースが当たり前になるかもしれません。もしかしたら、「金属で形成された彗星が、軌道を大きく変えたため、露鉱物探査機ラスプーチン、プラチナ・パラジウム・ロジウムの獲得に大幅な遅れ。白金族相場への影響大」といったハナシもあり得なくはないです。

例の如く、ハナシが脱線しましたが、お伝えしたいことは、ただひとつ。ゴミは、これまで無尽蔵に捨ててきたわけですから、宇宙の果てまで行かなくとも、"夢の島"を掘り返せば、いくらでも獲得できるわけです。また、玄人っぽい言い方をすれば、資源物の見込み品位は、ある程度予測できるわけです。「ネタは腐るほどあって、利回りが計算できる」となれば、それに投資をしたいという人は、少なくはありません。

そもそも、儲かるんだよね

そして、製錬技術、再生材を使いこなす技術の進歩が前提となりますが、バージン・鉱石由来の材料の依存度が低下すればするほど、地政学的リスクに左右されない国家運営が容易になります。つまりは、「ゴミの回収から選別、加工処理、再資源化の方法を一元化・効率化すればするほど、本来は色んな意味で儲かる」はずなんです。資源循環事業は、国家の基幹産業として成長させるべきだと言っても過言ではありません。

実際には、利権構造の盤石な日本においては、それほど抜本的な変革は起きないと思います。しかしながら、外圧というか、海外における資源リサイクル事情の変化によって、少なからず、我が国も影響を受けるものと捉えています。例えば、欧州で、「電気自動車に使用されるモーター類は、すべて製造会社の監督下かつ、域内でマテリアルリサイクルを行うものとする」といった法律が成立したらどうでしょう。安直な発想で恐縮ですが、まずは雇用の創出に繋がりますよね。そして、モーター製品をつくる側の調達コストの低減。真っ当な思想としては、域外への戦略物資の流出防止など。

彼の大陸(EU圏から中華圏まで)は、資源リサイクル施策に関しては、きれいな一枚岩の上に描かれていますので、あっという間に、いわゆる動脈/静脈産業の垣根が取っ払われ、勢力図が書き換えられることは考えられます。仮に、そうなってしまえば、産業の舵取りの主体が、各自動車メーカーから、金属原料・製品を供給するメーカー側に移転することも考えられます。資源リサイクル業界に革新を起こすということは、これぐらいのパラダイムシフトを一晩で達成できるほどの力を持っているということの証左でもあるのです。

それだけのダイナミズムを包含しているが故に、為政者は《グリーン革命》の達成に必死になっているのでしょう。彼らが、血眼になって"利益の泉"の造成をしているということは、我々が想像する以上に、大きな変化の波があっという間に押し寄せ、気づいた頃には、既成概念がひっくり返っていることも十二分にあり得ます。

ゴミは、ゴミではなくなるのです。ゴミは、宝なのです。

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