2020/08/08

大局観を持って、王道を歩んでいれば、死ぬことはないですよ

つい先日の出来事ですが、お世話になっている社長さまと、長々と"今後"について話し込んでしまいました。なんといっても、不透明な市況。商品の流動性についても。最終的には、お互いの事業戦略について話が及びました。本当に、心から嬉しく思うのです。何がというと、こうやって、お互いを尊重・理解しながら、腹を割って話をすることができる人が、近くにいるということです。

というのも、このハナシを持つ以前に、「なんだかなあ」と思わせる事件に巻き込まれたのです。簡潔に申し上げれば、「商圏を飛び越える」輩が現れたのです。その当事者にとっては、商売決まったら、ご飯にでも連れてって、それとなく済ませようとでも思っていたのでしょう。世の中、そんな簡単にいかないですよね。個々人が少しずつ積み上げてきた関係性を、電話ひとつで簡単に乗り越えられると思う、その浅はかな商売に対する不埒な姿勢が、筆者には理解できないのです。いずれ、ボロが出るでしょうから。知らないふりをして、ヘラヘラして、うまく使い回してしまえばいいのかもしれませんが、それは筆者の"スタイル"ではない。「(ごう)」というコトバがありますが、一瞬の損得で動きたくない。思想が古いでしょうか。

前回、『"湿式"貴金属精錬事業者の株価やばいね』というポストをしました。その後、数日経って、見事に"乾式"メーカーの株価も見事に持ち直し、「なぜ、あのとき売った」と自責の念に苛まれ、自分自身の大局観の無さに辟易としていました。これが、株というギャンブルのマジックですよね。「こうなったらいいのに」と思う、人間の心理の綱引き合戦です。決算がどうのこうのと言っても、結局は、それ以上の仕手筋ポジションが大きければ、それは当然のごとく、"重い方"にバタンと傾くわけです。

胡散臭いニュースが多いですね

そうです。今回は、気になるニュースが山ほどあったので、それをメイントピックとしたいと思います。

NNA ASIA 経済ニュース『ト州に非鉄金属産業団地、東南アで初めて

こういうニュースは、「ふーん」で済ますと、手痛い思いをすると思います。字面だけを追うと、「タ・ウィングループという銅線会社が、リサイクルにまで手を出すらしいよ。すごいね。ちゃんちゃん」です。しかしながら、同社が宣戦布告している内容は、「中途半端なリサイクル業者は、はよ消えてくれ」ということだと思います。この手の「エナメル線が主力の会社」をナメてはなりません。恐らく、大陸の意向でもあると思いますが、全部"かっさらって"いくかもしれません。毎度、説明がよくわからないですか。

あいつら、マジでおいしいところ全部持ってくよ

要点は、たった二つです。まず、彼ら(Ta-Win)は、商圏を収奪します。いとも簡単に、やってのけてしまうかもしれません。なぜかというと、彼らに「おたくの工場、うちのエナメル線使ってるよね?じゃあ、スクラップと製品をバーターで交換しようか」と言われたら、従うしかないですよね。他社製品を使う工場でも、バーター取引を提案されたら、なびいてしまうでしょうね。あまり、深いハナシはしませんが、「そもそも、"スクラップ"という商材における等価交換なんて、実現可能か」ということです。余計にわけがわからなくなったかもしれませんが、要はあれですよ。「グレーな部分が増える」ということです。非常に依存性が強い薬物です。中間業者の介在価値は、ゼロに近づきます。

もうひとつの要点。それは、左記に繋がるハナシでもあるんですが、「これは、カッパーロッドです」と通関申請した時点で、品位の違いあれど、それは、「伸銅業者で使う素材」として取り扱いされます。それ以上でもなく、それ以下でもなく。それが、例えば"それ"が、シックスナインであろうと、棹銅(さおどう)であろうと、貴金属を含有するアノードであろうと、「それは、紛れもないカッパーロッド」なわけです。要は、「その値段、誰が決めたの?」と首をかしげたくなるモノが、平然と国境を越えていきます。

なかなか、明るいニュースが出てきませんね

日本経済新聞『伸銅品生産量、6月29%減 コロナで45年ぶり低水準

思わず、純和風顔で「ワオ!」と叫んでしまいました。中身を精査せずとも、タイトルだけで飯が三杯くらいイケそうです。未曾有の不景気というのは、こういうことを言うのでしょうね。何度も言いますが、「リーマン・ショックなんて、ただのお遊びだった」ということです。また、もうひとつの側面としては、これまでも多々言及していることではありますが、「ここまで下げたら、上がるしかない」ということです。いつ"アゲ"るのか、そんなことがわかったら、そのときは億万長者だと思いますが、とにもかくにも、セオリーは左記の通りであると思います。

これまでも、これからも、うまく"混ぜる技術"が

LNEWS『JX金属/大分港大在西地区にリサイクル原料物流拠点開発へ

このニュースも、まあ、なんというか、色気のない、特定の好き者向けの浮いたハナシですよね。個人的には、大好きです。新工場の間取りが出ているんですが、興味深いですよね。ふたつの分かれた建屋に、圧縮機、その隣にもうひとつ保管庫。なにか品種や品位の違う、ふたつの原料を混ぜて、圧縮するということでしょうか。心が躍りますよね。詳しい事情は、まったくわかりませんが、何か新しい動きをなさっているような気がしてなりません。いずれにせよ、仮にそのような思惑があるのであれば、圧縮する対象物は、「まとまりが良いモノ」でないとなりません。それは、なにかを破砕したモノでしょうか。炉の温度を下げるためでしょうか。それとも、お湯をつくるための原料でしょうか。

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