アンドロイドのような人間が生まれる未来は、すぐそこにある

皆様は、"言霊"というコトバを信じますか。日常の中で、何の気なしに吐き出す、ひとつひとつのコトバには、"なにか"が宿っているとされています。その"なにか"については、呪力があるという向きもあれば、ただただ可愛らしい精霊さんが、そこにポッと現れるという向きもあります。

確かなのは、ヒトという存在が、"なんてことないコトバ"のひとつひとつに、なんらかの意図を付与したり、なんらかの意味を汲み取ることで、あたかもそこに、「"なにか"がある」と認識してしまうことです。

日常の商売のなかでも、同じようなことが言えるかもしれません。つい、何の気なしに「ホント、段取りが悪いよな」と誰かが言ったとします。その同じ空間には、二人しかいません。言った本人は、「ああ、もう少し、僕も積極的に手伝って、この仕事がスムーズに追われるように、もっと関わっておくべきだった」と思っていたとしても、そのコトバを受け取ってしまった、もう一人は、「え?俺のせい?てか、これ、俺の仕事じゃねえし」などと、ネガティヴな思考に呑み込まれます。

このような思惑の不一致の根本的な原因は、「頭の中に浮かんだコトバを、反芻することなく、何の気なしに吐き出してしまう人がいること」にあります。そのコトバが、口から出なければ、なんの不一致も合致も起きないからです。

なんか、アイツと馬が合わないんだよな

もう一つの原因は、「何の気なしに発されたコトバを額面通り受け取り、それを反芻して、額面以上の意味を生み出してしまう人がいること」にあります。いわゆる、"思い込み"というやつです。その齟齬のレベルは、二者間に共通項が少なければ少ないほど、大きくなります。語弊があるかもしれませんが、育った環境や置かれた立場によるものの影響が大きいと思います。飛躍した表現になりますが、「お互いの"期待値"と、なにに期待しているのか」という点が噛み合っていないのです。

もはや、なにを言いたかったのか、さっぱり忘れてしまいましたが、昨今のウィルス騒ぎを通して、「これまで、人々が、他人のことなんて、本当はわかっていないのに、わかっているようなフリをして、それとなく、なんとなく、うまく社会生活を回してきた」ということを実感したんだと思います。付け加えるのであれば、「その社会生活を動かす"なにか"が、スーっと抜け、機能不全に陥ることで、ここまで社会の弱さが露呈するのか」ということも挙げられます。

越境するコストが高くなるよね

巷では、「日本人は、よく我慢している」という言説がありますが、実際のところ、どうでしょうか。街中でマスクもせずに、大きな声でわめいている人もいますし、なんの用もないのに、犬を連れて観光地へ出向く人もいるわけです。

一方では、必死に「(一番の感染リスクが低い部類にありながらも、)周りの人に感染させるもんか」と、外出を自粛される方もいます。せっせと、困っている人のために、自作のマスクをつくる高校生がいれば、家賃の請求を先延ばしにしたりする大家さんなんかもいるようです。

ますます、なにを言いたいのかわからないですが、おそらく日本は分裂しますね。これまでは、右だ左だ、自民だ民主だのと、やんややんや、つまらぬ競争をしてきましたが、そうではなく、いろんな意味で「越境することが難しくなる」のだと思います。それは、純粋に地理的なものかもしれませんし、文化かもしれないし、階層かもしれない。

サヨナライツカ

なんの商売でも共通する"真髄"かと思いますが、サプライヤーやバイヤーに、「現地で会えない」ということは、痛い。品質が均一で、毎回同じものがつくれるような産業に属していれば、商流のメンテナンスさえ行っていれば、ある程度の商売はできると思います。しかしながら、金属スクラップなど、殊にこのケースが当てはまると思いますが、お互いの信用ベースで取引が行われる産業は、ものすごく痛い。

今後、世界を股にかけて活動するトラベラーに対し、「件のウィルスに対する免疫を保持している証拠として、マイクロチップを体内に埋め込む」ということが、万国共通の要求事項となる、というハナシが出ています。

かつての"グローバリスト"の皆様方におかれましては、「取引先に会い行く」だけでなく、「マイルを貯める」だとか、「もう一人の奧さんに会いに行く」という、いくつもの重大な任務を負っています。なんとしてでも、関所を通過するための"手形"は、誰よりも先に入手したいですよね。なんか、恐ろしいハナシです。新しいタイプの病気が現れるたびに、「いついつまでに、ワクチンの接種をしてください」みたいなメッセージが、脳内に届くのでしょうか。もはや、アプリのアップデートです。おそらく、未来永劫、「人間のようなアンドロイドは生まれない」のでしょう。代わりに、「Androidのような人間が生まれる」のです。


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気の投稿