世界のあちこちで、ポジショントーク砲が炸裂しています

BIRが、件の「中国政府発表の再生原料規格(黄銅、銅、アルミ)」に係る発表内容のリンクを公表しましたね。

BIR is a non-profit organisation under Belgian law. BIR statutes (Articles of Association) and Internal Regulations (including Guidelines for Chairpersons) were revised and approved in February 2019. The registered office is currently headquartered in Brussels, Belgium. - ABOUT BIR
BIR(Bureau of International Recycling)とは、1948年設立の国際的なリサイクル業者の団体。72の国、800のメンバーを束ねる。1)鉄・スチール、2)非鉄金属、3)紙、4)テキスタイルの部会、1)ステンレス・特殊鋼、2)プラスチック、3)タイヤ・ラバー、4)Eスクラップの専門委員会を設ける。年に2回、欧州域内にてコンベンションを開催する。

参照:『BIR News - China publishes new specification for copper, brass and aluminium scrap products

そんな中、ISRIの会頭であるRobinさんが、こんな発言をしています。

要は、「中国がようやっと、"スクラップ"が"ゴミ"でないことを認めた。我々(ISRI)が、これまでロビー(布教)活動を進めてきたこと…BIRも一緒に頑張ってくれました…が、結実しました!(有価)スクラップは、"コモディティ"であり、原料であることは間違いないわけです」ということを言いたいんだと思います。

ここからが、面白いんですが、米中のいわゆる"貿易戦争"の中で、スクラップも関税適用対象ですよね。要は、これまでも、これからも"コモディティ"なわけです。個人的には、何をいまさら「コモディティとして認めやがったぜ!」なのかと感じてしまいます。また、会員向けの声明の中で、「"固形廃棄物"レジームからの脱却、ひいては様々な品種を画一的な(one-size-fits-all) "曖昧な"基準で取り扱うことをやめるように言ってきた」とありますが、その"曖昧さ"を逆に20年間も容認し、いちばんの利益を享受してきたのは、なにを隠そう、おたくの会員さん達ではないでしょうかと提言したい。

GreenなAmericaをつくりたいと標榜し、中国にオフィスを構え、彼の地の需要家とずぶずぶな関係でやってきた会員様が、"中途半端な"基準をつくってきた、その事実は隠しようがありません。二枚舌外交、米国の政治上の"常套手段"、そのように評してしまえば簡単ですが、そうは問屋は卸しません。

閑話休題。翻って、話を左記の中国政府が掲げる"大綱"に戻しましょう。まだ、大筋で決まった最終ドラフト版に過ぎないのでしょうが、もしこのまま、"それ"が適用されるとしたら、「本当に困ってしまう」のは、米国のサプライヤー陣だと考えています。なぜなら、彼らが一生懸命作り上げた「ISRI独自の品質基準、商品性を担保していた解釈を、中国の"それ"が蔑ろにしている」からです。




手前味噌で恐縮ですが

当ブログの中で、かつて筆者はこのように、妄言を吐きました。

2019/10/27付
中国向けスクラップ輸出、溶かせばいいのか

6類の中でも、"上物"と呼ばれる、素性がある程度確かなものは、存在します。個人的には、その類は特別扱いにすべきであって、輸入禁止の除外アイテムに処されるべきであると考えています。但し、込銅(ISRI基準で言うところの"Birch/Cliff")なんかは、結局なところ"miscellaneous(=雑多である)"が基準の中で認められています。こういった不確定要素、かつての"旨味"は、おそらく排除されるであろうと思いますし、されなくとも厳しい目が向けられることとなり、なんらかの制裁を受けるようなリスクが出た場合においては、買う側も売る側も、当然のごとく躊躇するでしょうし、流通も細くなると思います。

中国の"それ(=基準)"が、「どのように米国の"それ"を蔑ろにしているのか」という点については、別の機会にでも、いつもの妄言を交えながら、お伝えしたいと思います。

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