そこはかとなくみえるものと、非鉄金属関連の気になるニュース 2/26

もやもやしております。腑に落ちません。この状況は、なんなのか。もはや、なにに対して憤りを感じているのかさえ、わかりません。それほど、混沌とした状況がつづいているように感じています。

先日から始まった相場のアップトレンド。チャートなんかをみれば、今後も断続的に“アゲ”るのでしょうが、大局的には銅需要がスパイキーに伸びることは明確に“ナイ”わけで。やはり、この流れは既定路線なのでしょう。我々は、決められた線路の上をもがき苦しみながら、この箱庭世界をつくりあげた“カミ”が望む方へ、ただただひたすら流されるのです。カミは、“ジュヨウ”をトロトロに思惑で溶かし、メーカーでの受注残をいとも簡単に解消し、生産現場での負担を一気に平準化してしまいました。

今、そこはかとなく感じているのは、カミは“リセット(原点回帰)ボタン”を押したのかなと。まるで、自分の思うように進めることのできないゲームに嫌気がさして、「つまんないのー」と呟きながら、これまでの蓄積データをなかったことにしてしまう、そんな子供のように。

はて、我々の業界の中で、「原点にもどる」とは、どういう意味を持つでしょうか。原点に戻るからといって、「原始にもどる」わけではありません。農作業のついでに電線を野焼きするのも乙なんでしょうが、時代には即しません。個人的には、「品質の追求」ではないか、そのように考えております。品質の良いものが売れる。ただただ、単純明快な論理です。これまでのように、物量を集めて船でポーン。「大将、あとは頼んまっせ!」的な属人(国)商売は、メインストリームにない、そういうことだと思います。また数年もすれば、主戦場が新たなフロンティアに移るのでしょうが、今はまだその段階にはありませんね。

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住友鉱山、EVシフトで銅山投資加速 新中計発表』 
「かつてない規模の投資を予定している」。14日に開いた記者会見で住友金属鉱山の野崎明社長はこう強調した。4900億円という投資額は現中計の実績予想よりも25%大きい規模だ。 
こういう時の投資判断は、誰が何の根拠のもとで意思決定をするんだろうか。やはり、有名な占い師の采配で決まるんだろうか。

 『CKサンエツ 営業益17%減38億円
 CKサンエツが14日発表した2018年4―12月期の連結営業利益は、前年同期比17%減の38億円だった。年末にかけた銅価下落により主力の伸銅事業で相場差損が発生したことが響いた。精密部品事業と配管・めっき事業は大幅増益。また、連結経常利益はデリバティブ評価益の計上などから10%増の43億円となった。 
素人には、「相場差損が出た部門もあったけど、博打でドーンと当たって、全体的には良かったんです」という、成功したのか、なんだったのかわからないコメントにしか聞こえないんですが。

 『製錬大手7社、4―12月期減益
 国内非鉄製錬大手8社の2018年4―12月期連結決算は、日本会計基準の6社すべてが前年同期比で経常減益、国際会計基準の住友金属鉱山も税引き前利益が減じた。
これも既定路線の一環なんでしょうね。今、いちばん儲かっていないといけない産業だろうに。

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