元米国商務省長官のリージョナリズム

もう、件(くだん)のウィルスに対して、あーだこーだ言うのは、ヤメにしたいと思います。当ブログは、「非鉄金属スクラップに対する篤い思いを伝える」ためのものです。

実体経済への影響度が深刻であること、病理的な特性が掴みにくいが故に"怖い"ということ、人間の「分からない」心理が病原体の図体を実体以上に大きくしていることは、明確です。フワフワとした「たぶん、こうだろう」的な浮いたハナシをしても、右往左往してみても、なんの対策にもならないことも、明確です。今後の金属相場の趨勢が、どのように蠢いていくのかということは、見当もつきませんが、これまで以上にボラティリティが高くなっていくのだろうということは、明確です。


さて、これまで当ブログ内では、「世界はリージョナリズムに向かうだろう」ということについて、言及してまいりました。思い起こせば、あれは、ちょうど2年前のことです。米国のリサイクル組合である、ISRIの定期コンベンションにて、元米国商務省長官Carlos Gutierrez氏が、左記のような発言をされました。

当時、「なにがリージョナリズムだよ」と訝しく思いながらも、「この人、なんか"ポジション"持っているな」と感じ、一生懸命、彼の言っていることをノートに書き殴りました。その時のフィーリングをブログにしたのが、『ジブンチの周り』に当たります。当該記事の中で、筆者はこのように、のたうち回ります。

巷で騒がれている「中国が輸入を云々」や、「マレーシアの胃袋は云々」、「韓国で解体が云々」といった話は、所詮"ネイション"ですよね。本当に、これから真剣に考えていかないといけないのは、「"ここらへん(ジブンチの周り)"で一体なにができるのか」ではないでしょうか。

さらに、畳み掛けます。

乗り越えていかないといけないのは、バーゼル法の足かせやら、税金の類でなく、発想のリミットではないでしょうか

オチは、下記の通りです。

非常に大きなコトを述べましたが、自分の行いがまったく追随しないことに冷や汗が出てまいりました。

現在も、「言ってることと、やってること」との温度差が激しいことに変わりはありません。しかしながら、「身の回りにあるもので、なんか面白いことできないかな」という感覚は、微塵も変わっておりませんし、むしろ強くなっているような気さえします。

日本時間3/11付のブルームバーグ・ポリティクスに、Gutierrez氏が出ていました。昨今のトランプ政権の対応が遅いということを中心に、「もう少し、ドラスティックな動きが必要である。仮に"やりすぎ"だとしても、やらないよりはマシ」という論調で語っていると思います。まあ、あくまでも筆者の理解です。

また、キャスターから「(氏が食品関係の会社を経営していたため)今後、食品への影響はあるか?」という質問に対し、口を濁した点。やけに、"ウィルスの検査キット"について強く発信する点等を鑑みますと、左記のなかにも、彼が今の段階で推し進めている"ポジション"と、なんらかの関係があるのではないか、そのように筆者は邪推してしまいます。

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